2024.07.18 コラム

突然の雨漏り!応急処置と原因別の修理費用について

pixta_67043499_M(サムネ)

新潟にお住いのみなさん、間もなく梅雨が明けそうですがいかがお過ごしでしょうか。最近はゲリラ豪雨のような局地的な強い雨が増えたように思います。そのせいもあってか雨漏り修理依頼のご連絡いただくことが増えました。

そこで今回は雨漏りが起きた時の対処方法と原因別の修理費用についてご紹介します。


  • 雨漏り時の応急処置

    1.濡れる範囲を減らす

    雨漏りの問題は雨水で建物そのものが傷んでしまうこと。床や天井が傷んだり腐食したりしてしまうと修繕に多額の費用がかかってしまいます。そのため雨漏りが発生したらバケツなどを置いて濡れる範囲を最小限に抑えましょう。雨漏れの水を受け流すためのキットもあるのでそういうものを使って雨水の流れ道をつくるのも有効です。 天井からの雨漏りの場合、可能であれば点検口などから屋根裏に入って屋根裏の雨漏り部分にバケツを置いておくと天井が濡れるのを防ぐことができます。 またバケツの中に雑巾やタオルを入れておけば雨水の跳ね返りを軽減することができます。


    • pixta_67440593_M(バケツ)
  • 2.雨水が入るのを防ぐ

    雨漏れ箇所が特定できるようなら、雨水の侵入箇所をふさぎましょう。あくまで応急処置ですので無理のない範囲で行ってください。 またふさぐのは侵入口であり、雨水の出口をふさぐのはNGです。雨水が他に回って被害を広げてしまう恐れがあります。


    屋根の場合

    雨漏り箇所の上にブルーシートを敷いて雨水が入るのを防ぎましょう。原因箇所は瓦の上から見ても分かりにくいので疑わしい箇所を広範囲に覆います。ブルーシートは風で飛ばされないよう土のう袋などで固定するのを忘れずに。  

    窓枠、外壁の場合

    応急処置としてはお勧めなのは防水テープでふさぐことです。ホームセンターなどに売っている防水テープで雨水の侵入口をふさぎましょう。テープを貼る際は汚れや水気をしっかり落とし、アルコールなどで拭いてから貼るとテープの付きが良くなります。


    • pixta_90628701_M(ブルーシート)
  • 絶対にやらないで!

    雨が降っている時に屋根に上がることや脚立での作業は大変危険です。滑りやすく転倒・転落のおそれがあります。必ず雨がおさまってから行うようにしてください。

    やむを得ない場合は必ず二人以上で、安全帯やヘルメットを着用し落下防止措置をしてから作業するようにしてください。


    • pixta_43458808_M(安全帯とヘルメット)
  • ご自身でやらない方がいいこと

    その1:コーキング

    壁や窓枠からの雨漏りは適切にコーキングで補修すれば解決します。しかしむやみにコーキングをしてしまうと排水のために開けておくべきところまで埋めてしまうことがあります。そうなると水の流れが阻害され腐食や新たな雨漏れをつくることになりかねません。ご自身で行ったコーキングの撤去費用がかかることもあります。コーキング補修はプロに任せましょう。  

    その2:くぎ打ち

    屋根の破損や外壁の浮きを見つけた場合ご自身で補修したくなると思います。ただむやみに釘打ちをすると躯体まで到達し、穴を開けてしまうことがあります。釘が躯体に刺さってしまうとそこから水が入り込み、さらに建物を傷めます。簡単なようで繊細な施工ですのでプロに任せることをお勧めします。


  • 雨漏り防止のためにできること

    雨漏れを防ぐには正しい排水ルートをつくることが必要不可欠です。例えば雨どいが詰まり水があふれると外壁の方に流れてしまい外壁の劣化が早まります。水の通り道をふさがないよう雨どいや排水管の入り口はこまめに掃除しましょう。

    晴れの日に一度点検しておくことをお勧めします。


    • pixta_94832956_M(雨どいのつまり)
  • 雨漏りの修理費用

    修理費用ですが、部分補修のみで対応できれば数万円で済むことが多いです。

    長期間放置し広範囲の補修が必要になると多くの費用がかかります。 原因別に早期に補修した場合(部分補修で済む場合)と放置したために全面補修が必要になった場合の費用の目安をお伝えします。すべて30坪程の家での参考価格となります。


  • ①雨漏りが屋根からの場合

    屋根の雨漏りは発見・補修がしやすく小規模であれば半日程度で補修できます。天井から雨漏れが発生したら応急処置をしたのち早めに修理業者を手配しましょう。

    部分補修の場合(1箇所あたり) 5~10万円

    カバーリング 150万円~250万円

    葺き替え 200万円~300万円

     ※葺き替え(屋根の全面張り替え)は施工面積や屋根材によって価格が大きく変わります。

     例1)約30坪(100㎡程)で瓦からリッジウェイに葺き替える場合 170万円程~

     例2)約30坪(100㎡程)で瓦から瓦に葺き替える場合 190万円程~


  • ②雨漏りが外壁からの場合

    外壁からの雨漏れは大きく分けて2つあります。コーキングの劣化によるものと外壁のヒビによるものです。外壁からの雨漏れは範囲が狭くても外壁全体の劣化がかなり進んでいることが多いです。まれに雨仕舞の悪さから一部分だけ著しく劣化しているだけということもありますが、いずれの場合も早めの対応が必要です。補修箇所が多くなると足場が必要になったり、全面修繕が必要となることがあります。それぞれかかる費用をみていきましょう。  


    【コーキング補修】※コーキング打ち直し

    一面)10万円~

    全面)30万円~  

    雨漏りするほどコーキングが劣化している場合は打ち直しが必要です。コーキングの寿命は10年程ですので築10年を経過してれば全面の打ち直しをお勧めします。  


    【外壁の補修】

    ヒビ補修)1箇所 2万円程

    外壁一面塗り替え)30万円~40万円

    外壁全面塗り替え)100万円~150万円(30坪程の場合)  

    外壁のヒビから雨漏りをしている場合、間違いなく塗膜も劣化しています。その状態ではヒビだけを補修してもすぐに他の箇所から雨漏りします。ヒビの補修をした上で全面塗り替えを検討してください。


  • ③雨漏りが窓からの場合

    窓からの雨漏りのほとんどが窓まわりのコーキングの劣化が原因です。窓枠と壁との間にはかならずコーキングがありますが、前述したとおりコーキングは10年ほどで劣化が顕著になります。劣化して壁と窓の間に隙間ができるため、そこから雨水が染みこみ雨漏りが発生します。この場合も劣化したコーキングの補修が必要です。


    【窓枠のコーキング補修】

    1箇所)1万5千円~


  • まとめ

    雨漏りが発生したらできる範囲の応急処置をして早めに修理業者に来てもらいましょう。応急処置だけでもそのまま暮らすことはできるかもしれませんが、雨漏りが自然に直ることはなく、放置してもいいことはひとつもありません。早く対策することで修繕費用は安く済み、家の寿命も長くなります。 

    修理したあとは再び雨漏りが発生しないよう雨どいの清掃や外壁・コーキングの点検を定期的に行い家を長持ちさせましょう。


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